オブジェクトを正確に配置するためには、Inkscapeの座標系を理解しておく必要があります。

Inkscapeを立ち上げると、画面の上と左に、ルーラーが表示されます。ルーラーは、ドキュメントの左下隅を原点(0、0)とした数値が表示され、マウスポインタをその上に置くと、数値の単位(座標系)が表示されます。(ドキュメントの左側や下は、マイナスの座標になります)

オブジェクトの位置は、指定された座標系で、ドキュメントの中で管理されています。

座標系

Inkscapeでは、以下の座標系を、ドキュメントごとに指定できます。

  • cm センチメートル
  • m  メートル
  • ft  フィート
  • in  インチ
  • pc  パイカ
  • pt  ポイント
  • px  ピクセル

     1インチ=2.54cm=6パイカ=72ポイント=90ピクセル(標準設定)

     フィートとメートルは、使用しないでください。

ピクセルには、SVGファイルで指定されているピクセル(1インチ90px)と画面に表示されているスクリーンピクセルがあります。スクリーンピクセルは、ズームレベルによりその大きさが変化します。

座標の指定

ドキュメントごとに、利用する座標系を指定することができます。

メニューバー「ファイル」 → 

「一般  デフォルトの単位」で利用する座標系を指定します。

複数座標系の利用

同一ドキュメントで複数の座標系を利用することができます。

例 ドキュメントはpx、グリッドにmm

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2016.01